令和7年度 多賀城みらい塾
創業セミナー【ビギナーコース】第3回 開催レポート

開催日:2025年11月20日(木)
会場:SHARE LOUNGE多賀城
講師:INTILAQ東北イノベーションセンター
センター長 佐々木 大 氏
テーマ:マーケティング支援 ~顧客に選ばれる仕組みづくり~

2025年11月20日(木)、SHARE LOUNGE多賀城にて多賀城みらい塾「創業セミナー ビギナーコース」の第3回を開催いたしました。 今回は「マーケティング支援」をテーマに、第2回目の講義でも「起業への想いが明確になった」と受講生から大好評を博した、INTILAQ東北イノベーションセンターの佐々木センター長に再びご登壇いただきました。

マーケティングと聞くと、広告宣伝や販売テクニックをイメージしがちですが、佐々木氏の講義は「Why(なぜやるのか)」という創業の原点への問いかけからスタートしました。 「人は『What(何を)』ではなく『Why(なぜ)』に心を動かされる」という言葉の通り、小手先のテクニックの前に、自社のビジョンや想いが顧客の共感を生む土台になることを、Apple社などの事例を交えて熱く語っていただきました。

講義の中盤では、具体的なフレームワークである「3C分析」や「STP分析」、そして製品が市場に受け入れられる状態を指す「PMF(プロダクト・マーケット・フィット)」について学びました。
特に印象的だったのは、「もしハンバーガー屋を始めるなら、一番欲しい条件は何か?」という問いに対する、「腹を空かせた群衆(=強力なニーズ)」という答えです。どんなに素晴らしい商品があっても、それを切望する市場がなければビジネスは成立しないという、シンプルかつ本質的な事実に、多くの受講生がペンを走らせていました。

今回のセミナーを通じて、マーケティングとは単にモノを売るための手段ではなく、顧客の課題(ニーズ)に徹底的に寄り添い、自身の事業を通じて解決策を届けるプロセスであることを深く理解いただけたのではないでしょうか。

ご参加いただいた皆様、そして今回も情熱溢れる講義をしていただいた佐々木様、誠にありがとうございました。

令和7年度 多賀城みらい塾
【ステップアップコース】第3回 開催レポート

開催日:2025年11月20日(木)
会場:SHARE LOUNGE多賀城
講師:株式会社仙台銀行 地元企業応援部 法人推進室 工藤 和志 氏
テーマ:金融機関から見た創業支援と資金調達のリアル

2025年11月20日(木)、SHARE LOUNGE多賀城にて多賀城みらい塾「創業セミナー ステップアップコース」の第3回を開催いたしました。 今回は、創業において避けては通れない「資金調達」をテーマに、現役の銀行員である仙台銀行の工藤様をお迎えしました。

「一番創業支援をしている銀行員が、本音のお話をお伝えします」という言葉から始まった本講義。教科書的な知識だけでなく、実際の融資現場で何が見られているのか、審査を通すためのポイントは何かといった「現場のリアル」を中心にお話しいただきました。

講義の前半では、経営資源である「ヒト・モノ・カネ」について整理を行いました。 特に「カネ(資金)」は、ヒトやモノを調達するために不可欠な燃料であり、創業期においてどのように準備するかが事業の持続可能性を大きく左右します。
自己資金、金融機関からの借入、投資家からの出資など、それぞれの調達手段が持つ「性質(返済義務や意思決定権への影響)」の違いを理解することの重要性が説かれました。

特に印象的だったのは、事業者と金融機関の視点の違いについてのお話です。

事業者:「こだわり」「情熱」を伝えたい
銀行:「根拠ある数字」「返済能力」「持続可能性」を知りたい

このギャップを理解せず、ただ情熱だけを伝えても融資はスムーズに進みません。銀行員と同じ目線(数字)で事業を語れるようになることが、資金調達成功への近道であるとのアドバイスに受講生も深く頷いていました。

今回のセミナーを通じて、資金調達は単にお金を集める行為ではなく、自身の事業計画を客観的な数字に落とし込み、社会的な信用を積み上げていくプロセスであることを受講生の皆様には学んでいただけたのではないでしょうか。

ご参加いただいた皆様、そして貴重な「本音」をお話しいただいた工藤様、誠にありがとうございました。
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